第91回日本感染症学会総会・学術講演会 第65回日本化学療法学会学術集会 合同学会

演題登録:企画演題(指定・一部公募)

<<<演題登録:企画演題(指定・一部公募)に戻る

シンポジウム

定期に乗り損ねたワクチン ―今何をしなければいけないのか―

安全性、免疫原性が確立されたワクチンが導入され感染症をめぐる環境は大きく変化してきました。従来の定期接種のワクチンに加えてDPT/IPV、Hib、PCV、水痘、B型肝炎ワクチンが定期接種に組み込まれたことで接種率の上昇がコントロールに繋がっています。しかしながら、定期接種の枠組みから外れたり、勧奨が控えられているワクチンについて、守られるべき小児・女性の健康が損なわれている現実や、大きな枠組みの中で対策を考えるワクチンについて今、何をしなければいけないのか考えてみましょう。

<<<前のページに戻る

海外から持ち込まれる耐性菌 ―One Healthを踏まえた対策―

スーパー耐性菌と呼ばれるような高度な多剤耐性菌が問題となってきている。しかし、実際に耐性菌の問題が深刻なのは海外であり、現時点において国内における分離頻度はまだかなり低いのが現状である。今後、海外から耐性菌が持ち込まれる可能性は高く、耐性菌対策を考える上ではOne Healthを踏まえた対策も必要と考えられる。本シンポジウムにおいては今後の耐性菌対策について、広い視野から何が重要と考えられるのかについて考えてみたい。

<<<前のページに戻る

災害時における感染対策と感染症診療

大災害時、避難者の間に感染症が流行することがあります。災害の種類や発生時期により、その状況は変化すると思われますが、避難者の健康を守る上で感染症診療と感染対策は重要です。本シンポジウムでは、これまで被災地や避難所で感染症診療や感染制御に従事されたご経験を伺い、現場で感染症専門医はいかに動くべきか、効率的な感染症診療と感染制御のためのシステムはどうあるべきかなどについて考えてみたいと思います。

<<<前のページに戻る

特殊病態下や小児、肥満における感染症治療の考え方

抗菌薬治療を行う上で個々の患者に対する投与量、投与方法の最適化は重要である。(1)敗血症:分布容積増加、(2)腎障害(間歇的血液透析を含む)、肝障害:クリアランス低下、(3)持続的血液濾過透析における濾過液透析液流量によるクリアランスの変化、(4)肥満、(5)熱傷など様々な特殊病態がある。特殊病態や小児の体内動態特性について理解を深め、最適な抗菌薬治療について考えたい。

<<<前のページに戻る

国際的に脅威となるウイルス感染症と対策

エボラ出血熱、デング熱、ジカウィルス感染症、中東呼吸器症候群など国際的に脅威となる感染症が近年問題となっている。日本国内で流行した場合に備えた対策を進めていく必要がある。ワクチンや治療薬の開発が進んでいるものもあり、今後の動きに注目する必要がある。本シンポジウムは国際的に脅威となるウイルス感染症の流行状況とその対策、予防と治療の現状について、情報を共有するとともに考察したい。

<<<前のページに戻る

より良い臨床微生物検査のために ~その問題点と対策を明らかにする~

近年臨床微生物検査では遺伝子検査や質量分析などの新しい技術に注目が集まっている。しかしこういった新しい検査を本当に診療に役立てるためには、検体の採取や保管・運搬・受付、通常の塗抹・培養・同定・感受性検査、そして検査結果報告までの一連の流れを最適化する必要がある。
本シンポジウムでは臨床微生物検査の最適化のために、医師と検査技師の双方が正しく認識し、理解し、解決しなければならない臨床微生物検査の現状の問題点について整理して議論したい。

<<<前のページに戻る

市中病院で実践するAntimicrobial Stewardship ―多職種の連携と薬剤師の役割―

Antimicrobial Stewardship(AS)の実践は、感染症治療のみならず耐性菌出現抑制にも 寄与することから、大学病院だけでなくすべての医療機関における普及が求められる。 学会としては、一般市中病院におけるASの実施に向けた薬剤師活動の課題を明確にし、 市中病院ならではの他職種との連携について意見交換していきたい。

<<<前のページに戻る

大きく変化する微生物検査と臨床に与える影響

臨床微生物検査法は大きな変革期に入っている、生化学的性状検査による同定から質量分析による同定、微量液体希釈法によってブレイクポイントのみ測定していた抗菌薬感受性検査からMIC測定、シングルターゲットPCRからマルチプレックスPCRの臨床応用、POCT検査の拡大など、多くの臨床微生物検査が変化して行く中で、微生物臨床検査技師のこれからの臨床貢献のあり方、またさらに専門化・複雑化して行く検査結果の解釈の仕方、感染症を専門としない医師への対応などについて考えたい。

<<<前のページに戻る

“薬剤耐性(AMR)アクションプラン 2016―2020”を検証する

2016年4月に“薬剤耐性(AMR)アクションプラン2016-2020”が発表された。本提言は、「薬剤耐性菌問題は人類の脅威である」という認識のもとに、WHOなどの国際機関との協調の中で発表されたものである。その内容は、(1)啓発・教育、(2)サーベイランス、(3)感染予防・管理、(4)抗菌薬適正使用、(5)研究開発・創薬、(6)国際協力、の6項目を柱とするものであり、特に2020年までの数値目標が盛り込まれたことが特徴である。本アクションプランは、国際的なAMR問題に関して我々が進まなければいけない方向性を明確に示している。しかし一方で、国際協調の中で出された抗菌薬の適正使用や耐性菌の頻度に関する数値が果たして現在の日本においてどのくらい確かなものであるのか、疑問を投げかける意見が存在することも事実である。本シンポジウムでは、アクションプランの概要を概説いただくとともに、耐性菌の現状と2020年予測、抗菌薬使用の現状と課題(開業医、大学病院)、そして医療経済の立場からご発表いただきご参加の先生方と議論できればと考えている。本シンポジウムの主旨をご理解いただき、一般演題として本シンポジウムで発表したいという先生方もできるだけ取り入れながら活発かつ有意義な議論ができればと考えている。

<<<前のページに戻る

性感染症の治療におけるUp to date

世界的規模での淋菌の多剤耐性化や、Mycoplasma genitaliumの抗菌薬感受性低下などから、性感染症治療は、大きな転機を迎える可能性がある。前者へのCTRX250mg投与は、欧米で受容されず、しかし、AZM1g併用という目を疑う推奨がされている。我が国の前者へのCTRX1g投与、AZM2gの使い方と、後者へのSTFX使用タイミングは、胸を張って世界に発信できるだろう。日本での適切な治療法を論理的に示して議論を深めたい。

<<<前のページに戻る

我が国での抗酸菌感染症の最前線 ―診断と治療の最新情報―

我が国ではまだ年間2万人弱の新規結核患者がおり、一方非結核性抗酸菌症は増加の一途をたどっています。慢性関節リウマチ、COPD、喘息、間質性肺炎、肺癌などに合併した両抗酸菌症は、特に診断や治療に難渋する例が多いと感じています。本シンポジウムでは合併例も含めた両抗酸菌症の診断と治療の最新情報を提供したいと思います。

<<<前のページに戻る

感染性心内膜炎発症予防における争点 ―歯科観血処置時に抗菌薬投与を行うことは意味があるのか?―

IE発症予防の目的で、歯科治療時には抗菌薬の予防投与が勧められてきたが、2007年米国心臓学会は、その有効性に対する否定的な見解を示し、2008年英国NICEはすべてのIEに対する予防投与の中止を勧告した。しかし英国では勧告後のIE発症数の漸増が報告され、予防投与についての議論が再燃している。本シンポでは、予防的抗菌薬投与を推奨している日本のガイドラインや起因菌の地域差も含め、論点を整理し、幅広い討論を行いたい。

<<<前のページに戻る

今後の抗菌薬開発の方向性 ―AMR対策アクションプランを受けて―

薬剤耐性菌感染症は世界的な脅威となっており、各国がその対策に取り組んでいる。本邦においても2016年4月に薬剤耐性(AMR)対策アクションプランが作成され抗菌薬開発促進等に積極的に取組むことも公表された。耐性菌感染症治療薬の開発については、検証的試験の実施や、症例を収集することが困難であることなど様々な問題もあり、国際的に調和した臨床開発ガイドラインの策定やインセンティブも含めた法整備が切望されている。このような現状を踏まえ耐性菌治療薬開発の方向性ついて討議したいと思います。

<<<前のページに戻る

パネルディスカッション

Clinical target breakpointを考える

本企画は、第64回日本化学療法学会学術集会時に企画されたパネルディスカッション 「ブレイクポイントを再考する」の評価が高かったこともあり、前回に引き続いて企画されたセッションです。前回のパネルディスカッションでは、タゾバクタム・ピペラシリンのESBL産生菌も考慮したブレイクポイントの再考、レボフロキサシンの肺炎球菌に対するブレイクポイントの再考、メトロニダゾールの嫌気性菌に対するブレイクポイントの再考、ミカファンギンのカンジダ属に対するブレイクポイントの再考について議論されました。
今回は、前回に残された課題や前回に取り上げることができなかった薬剤や菌種についてのclinical target breakpointを議論したいと考えています。なお、本パネルディスカッションでは、演者全員が担当項目以外についても自身のデータを集積いただくようにお願いしております。したがって、学会前に2~3回の打ち合わせの実施も予定しております。ブレイクポイントを再考する契機にしたいと考えておりますので、奮って応募いただければ幸いです。

<<<前のページに戻る

肺炎における非定型病原体の役割を再考する

非定型病原体は肺炎において頻度が高く、かつ重要な病原菌です。
診断や治療は大きく進歩してきましたが、マイコプラズマのマクロライド耐性、クラミジアの肺炎発症における役割、レジオネラに対する治療戦略などいくつかの解決すべき課題があります。
本シンポジウムでは、小児・成人の肺炎における非定型病原体の役割を考え、今後の診療に役立てたいと思います。

<<<前のページに戻る

周術期抗菌薬使用のPros & Cons ※指定のみ

予防的抗菌薬、治療的抗菌薬とも解決されていない論点が多い。前者については投与量、術中追加投与、投与期間などでエビデンスの不足が、また後者については各種耐性菌での薬剤選択や手術部位感染での局所投与などの課題がある。パネリストの議論を通じて、今後の方向性を明らかにしたい。

<<<前のページに戻る

ワークショップ

日本の抗菌薬療法は欧米のガイドラインに大きく影響を受けており、特に近年、ペニシリンの復活や、PK/PD理論から中等症においても抗菌薬の高用量投与が推奨されてきた。しかし、欧米では病院関連型に加えて市中感染型のMRSAも多いこと、C.difficile腸炎が多いことから、どうやら耐性菌は欧米の方が深刻なのではないかと考えられる。特にC.difficile腸炎は日本では1990年代や2000年代にはほとんど発症していなかったことを考えると、欧米流の抗菌薬使用理論をそのまま日本に当てはめることは有害な結果を引き起こすのではないかとさえ思える。
日本では、1970年代の前半に相次いでセフェム系薬が開発されたが、これらはペニシリン系薬に比べて下痢が少ないなどの優位な点が多くあったために使用されるにいたった。一方、欧米では医療費の点からペニシリンの使用が継続されていたといえる。
また、MRSA感染治療においては、より優れた抗菌薬が使用可能であるにもかかわらず、相変わらずTDMをやりながらのVCMが標準とされている。世界で最も自由に治療できる日本の恩恵をわざわざ拒否しているように思える。
各施設が、時には競争して、独自の創意工夫によって臨床成績を高め、医療の質と安全性を高めてきた日本の診療姿勢を化学療法の領域にも期待したい。
本ワークショップをわが国の抗菌化学療法の将来像を描く意味で貴重な意見を集める場として役立てたい。
なお、本ワークショップは完全公募を前提としています。RCTや多施設共同試験といったエビデンスレベルの高低は採択の基準とはしません。ガイドラインや既成概念にとらわれない独創的な臨床研究を募集します。有効性、耐性菌分離率などを基にした各施設の臨床データを抄録に明記していただき、採択の基準とさせていただきます。
具体的には下記のような対象疾患、テーマを予定していますが、ご応募いただいた演題をもとに、ワークショップを組み立てます。奮ってご応募ください。

<<<前のページに戻る

このサイトについて|Copyright © 第91回日本感染症学会総会・学術講演会 第65回日本化学療法学会学術集会 合同学会 All Rights Reserved.